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私立中高の校務支援システム比較|附属校・法人管理

私立中学校・高等学校の校務支援システムをBLENDとSiemsの2製品で比較。成績・帳票・保護者連絡、中高一貫での利用、データ移行と費用の示し方を公式の記載で整理し、法人内の複数校管理など確認項目もまとめます。

この記事の内容
  1. 私立中高の校務支援システム比較の結論:提供形態と費用の示し方が異なる
  2. 比較表
  3. 校務支援システム2製品の解説
  4. 私立中高の校務支援システムで確認する項目
  5. よくある質問
  6. まとめ

校務支援システムは、学籍・出欠・成績と、それをもとにした通知表・指導要録・調査書などの帳票を扱うシステムです。私立の中学校・高等学校で製品を比べるときは、学校ごとの評価方法や帳票、中高一貫やコース制の扱い、同じ学校法人の複数校での使い方が確認項目になります。この記事は、BLEND(モチベーションワークス株式会社)とSiems(シームスブレインズ株式会社)の2製品を、帳票と評価方法、中高一貫での利用、法人内の複数校、データ移行と年度更新、費用の示し方という比較軸で、各社の公式サイトに書かれている範囲だけを使って整理します。順位や推奨は付けません。公立校・教育委員会の共同調達と、国立大学法人の附属校は対象外です。

私立中高の校務支援システム比較の結論:提供形態と費用の示し方が異なる

公開情報で比べてわかるのは、次の3点です。

  • 提供形態と費用の示し方が異なる:BLENDはクラウド型で、料金は生徒1人あたりの月額単価で公開されています。Siemsはオンプレミスとクラウドのどちらにも対応し、本記事で確認した公式ページに料金額の掲載はなく、ヒアリングのうえ提案・見積もりを行う流れです。
  • 対象校種の示し方が異なる:Siemsは「私立小中高向け」と表示し、導入校の内訳も私立校で示しています。BLENDは、提供元の発表(2022年8月)で「保育園、幼稚園、小・中学校、高等学校、高等専門学校、専修学校、大学まで」の校務支援システムと説明されています。親会社エムティーアイの決算説明会資料には、私立学校と公立学校(山梨県の県立高等学校など)への導入が記載されています。
  • 法人内の複数校の管理方法(契約単位・学校別の権限)は、本記事で確認した2製品の公式ページに記載が見当たらない:BLENDは機能ごとのアクセス権限に加え、役割別の権限構造と個人への管理権限の付与を説明しています。Siemsは利用者ごとの閲覧・入力範囲の設定を説明しています。比較表のこの行が「確認中」になるのはこのためです。

2製品の提供形態と費用の示し方(公式の記載から整理)

BLEND

  • クラウド型
  • 生徒1人あたりの月額単価を公開

セキュリティ費は別途(金額の記載なし)

Siems

  • オンプレミス/クラウド両対応
  • 料金は個別の提案・見積もり

確認した公式ページに金額の掲載なし

各社の公式サイトの記載を本記事で整理したものです。

校務支援システム2製品の解説

BLEND(モチベーションワークス株式会社)

公式の表記は「フルクラウド統合型校務支援システム」です。出欠管理・成績管理・帳票管理・連絡機能・生徒情報のほか、入試管理・外部模試・進路管理・保健管理・事務管理などの機能が紹介されています。帳票は、登録された出欠・成績データから「通知表、指導要録、調査書、各種証明書の帳票出力に対応」と説明されています。FAQでは、帳票は文科省の最新年度の様式に対応し、「学校様に応じたフォーマットの変更にも対応可能」としています。評価方法の変更についても、学校独自の成績の設定ができると案内しています。保護者への連絡は、BLENDを通して行えると説明されています。

料金は「生徒1人あたり 月額 300円〜(税込330円)」で、ライセンス費(生徒数×月額料金)にセキュリティ費(月額)が加わる構成です。セキュリティ費の金額は書かれていません。初期導入・運用サポート・全校共通機能のアップデート費用は0円とされ、学校独自のカスタマイズを行うエンタープライズ プランは問い合わせ制です。データ移行は、旧システムなどのデータをCSV形式で取り込めるとFAQにあります。

提供元のプレスリリース(2022年8月31日)に、東京女子学院中学・高等学校(東京都練馬区の私立校。2025年4月に英明フロンティア中学校・高等学校へ校名変更)の教員による「BLENDを導入しました」というコメントが掲載されています。親会社エムティーアイの決算説明会資料(2026年8月7日)では、私立学校の導入学校数は累計1,359校と示されています。

Siems(シームスブレインズ株式会社)

公式の表記は「私立小中高向け 校務支援システム」です。業務機能として成績管理・時間割管理・学籍管理・生徒指導記録・出席管理・進路管理などがあり、成績管理は「素点・評価・観点別評価などの成績情報を一元管理」すると説明されています。FAQでは、各校の成績処理や教務フローに合わせて機能や画面の構成を設計できるとしています。調査書は進路管理の説明に「調査書発行業務も効率化」とあります。指導要録は、オプション機能の「電子保存(指導要録)」として電子署名やタイムスタンプの付与が案内されています。通知表と指導要録の出力を明記した記載は見つからず、比較表では「確認中」としています。保護者への連絡機能の記載も見つかりませんでした。

導入実績は「導入実績150校以上」と表示され、学校種別の割合は私立高校33.8%、私立中高一貫45.6%、私立小中高一貫校等20.6%(小中高一貫・幼小中高一貫・小学校単独を含む)と示されています。FAQには「中高一貫校や小中高一貫校などでもご利用いただいています。」とあります。製品ページの「お客様の声」には、私立高校と私立中高一貫校の教職員のコメント4件(教務担当・校長・教務部長・情報担当)が掲載されていますが、学校名は記載されていません。導入期間はFAQで、ご用命から「早い場合で約3ヶ月、通常は3〜6ヶ月程度での導入が目安」とされ、学校の運用状況や導入時期に応じて段階的な導入や並行稼働期間の設定などに対応するとしています。既存システムやExcelデータからの移行と、過年度データの取り込みにも対応するとしています。

私立中高の校務支援システムで確認する項目

公式に記載のない項目は、資料請求やデモの場で次の形に分けて尋ねると、製品間の違いが比べやすくなります。

  1. 帳票と評価方法:通知表・指導要録・調査書・各種証明書のうち、どれを標準で出力できるか。学校独自の様式や観点別評価の変更が、設定で済むのか個別開発になるのか。
  2. 中高一貫・コース制:中学と高校で異なる時間割・評価方法・帳票を1つの環境で扱えるか。コースや類型ごとの成績計算をどう設定するか。
  3. 法人内の複数校:同じ学校法人の複数校(大学の附属校を含む)を1つの契約で扱えるか。学校ごとに閲覧・入力の範囲を分けられるか。費用は学校ごとか法人単位か。
  4. データ移行と年度更新:旧システムから移す年度と項目の範囲、年度更新の作業を誰が行うか、卒業生のデータをどこまで保持し、証明書の発行に使えるか。
  5. 費用の総額:初期費用、月額または年額、セキュリティ・オプション・カスタマイズの費用、生徒数の変動による調整を、同じ前提(生徒数・利用機能・契約年数)で見積もってもらう。

よくある質問

公立校の校務支援システムも対象ですか

本記事は、公立校・教育委員会による調達を対象外とし、私立の中学校・高等学校で比較するときの確認項目に絞っています。製品の違いとして、本記事で扱った2製品では、BLENDが学校に応じた帳票フォーマットの変更、Siemsが学校ごとの校務フローに合わせた機能・画面の設計を、それぞれ公式に記載しています。

まとめ

BLENDとSiemsは、いずれも学籍・出欠・成績の管理を扱う校務支援システムです。違いは、提供形態(クラウド型と、オンプレミス/クラウド両対応)、費用の示し方(生徒1人あたりの月額単価の公開と、個別の見積もり)、対象校種の示し方(保育園から大学までを対象とする説明と、私立小中高向けの表示)にあります。帳票はBLENDが通知表・指導要録・調査書の出力を記載し、Siemsは調査書発行業務への対応と、オプションによる指導要録の電子保存を記載しています。法人内の複数校管理は本記事で確認した公式ページからは比べられないため、帳票・中高一貫・複数校・移行・費用の5項目を同じ形式で各社に確認すると比較しやすくなります。

比較表

※ 表は横にスクロールできます。

BLEND(ブレンド)、Siems(シームス)の比較(公式情報に基づく。「確認中」は公式サイトで確認できていない項目)
項目 BLEND(ブレンド) モチベーションワークス株式会社 Siems(シームス) シームスブレインズ株式会社
基本情報
料金(月額換算)生徒1人あたり月額300円〜(税込330円)+セキュリティ費(月額・金額の記載なし)。初期導入・運用サポート・全校共通機能のアップデート費用0円要問い合わせ(ヒアリング後に提案・見積もり)
種類校務支援システム(フルクラウド統合型)校務支援システム(私立学校向け)
対象の設置形態私立学校・公立学校(親会社エムティーアイの決算説明会資料、2026年)。提供元の発表(2022年8月31日)では「保育園、幼稚園、小・中学校、高等学校、高等専門学校、専修学校、大学まで」の校務支援システム私立学校向け(公式表記「私立小中高向け」)。FAQ「中高一貫校や小中高一貫校などでもご利用いただいています。」
提供形態クラウドクラウド/オンプレミス
機能・対応
学籍管理 対応対応
出欠管理 対応対応
成績・評価管理 対応対応
指導要録の出力 対応確認中
通知表・調査書の出力 対応確認中
保護者連絡 対応確認中
法人内の複数校管理 確認中確認中
契約・導入実績
無料プラン 確認中確認中
無料トライアル 確認中確認中
法人契約 確認中確認中
SSO 対応確認中
大学・学校法人の公式導入事例 あり確認中
自治体・教育委員会の公式導入事例 あり確認中

○=公式サイトの記載で確認できた ×=公式に非対応(または無し)と確認できた ? 確認中=公式情報で確認できていない(非対応とは限りません) — 該当なし=その種類のサービスには当てはまらない項目。事例の行は「公式サイトに事例掲載があるか」で、利用実績の有無ではありません。確認日は記事末尾の出典一覧。「確認中」の項目は導入チェックリストでベンダーへの確認項目として書き出せます。

この分野の導入チェックリストを開く(ベンダーへの質問と学内で決める項目。製品を選ぶと未確認項目も表示されます)

出典・参考情報

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