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大学向け議事録AI比較|候補になる10サービス

教授会・委員会・理事会向けに検討できる議事録AIを、公式サイトで確認した料金・会議ツール対応・データの扱い・教育機関の導入事例で比較。Teams/Zoom/Meetの関連機能との違いも整理します。

この記事の内容
  1. 結論:まずデータの扱いで候補を分け、次に契約・運用条件を確認する
  2. 比較の前提
  3. 各サービスの解説
  4. 選び方:大学の担当者が確認する順番
  5. よくある質問
  6. まとめ
  7. 比較表

教授会、研究科委員会、各種委員会、理事会・評議員会——大学の会議は多く、議事録作成は学部・法人事務の時間を使います。大学で議事録AIを検討する場合、料金や精度以上に、データの扱いと、既に契約している会議ツールとの関係で選択肢が絞られます。

この記事では、大学での利用を前提に、議事録AI専用サービス6件と、会議ツール(Teams/Zoom/Google Meet)に関連する文字起こし・要約機能3件、情報共有ツール内蔵の議事録機能1件(Notion AI ミーティングノート)を、公式サイトで確認した情報だけで比較します。数値・仕様はすべて公式ページの記載に基づき、確認日を出典に記載しています。本記事は各サービスの公式情報を整理したものです。

結論:まずデータの扱いで候補を分け、次に契約・運用条件を確認する

大学の会議で議事録AIを選ぶときは、会議の性質でデータの扱いの条件を決め、そこから候補を分けるのが出発点です。

会議の性質公式情報から候補になるもの
音声を学外のクラウドに送らない運用にしたい会議(人事・懲戒など)AmiVoice ScribeAssist(PC内で動作し、インターネット接続なしでも文字起こし可と公式に記載。クラウド要約を使わない運用が前提)
日本国内でのデータ保管と、AI学習に使われないことを条件にしたい会議Rimo Voice(国内データセンター・全プランAI学習なし)、Otolio(旧スマート書記)(国内データセンター・利用者の許可なく機械学習しない)
既に契約している会議ツールの機能で足りるか確かめたい定例会議Teamsの文字起こし(標準機能)、Zoom AI Companion(対象の有料プランに含まれる)、Google Meetのメモ作成(対応エディションまたはアドオンが必要)

ただし、保存場所と学習利用だけでは選定は終わりません。委託契約の内容、削除・保存期間、閲覧権限、事故時の対応、学内の文書管理との関係を、候補を絞ったあとに確認してください。確認項目は大学が議事録AIを導入する前のセキュリティ確認リストにまとめています。

比較の前提

  • 比較表の値は各社の公式サイトで確認した内容です(確認日は記事末尾の出典一覧を参照)。公式に明記がない項目は「確認中」と表示しています
  • 料金は税込・税抜が混在するため、各サービスの解説で表記を明記しています

各サービスの解説

Rimo Voice(Rimo合同会社)

日本語に特化した文字起こしサービスです。公式サイトでは、日本国内のデータセンター(GCP)でデータを保管し、全プランでAI学習を行わないと明記されています。ISO/IEC 27001・27017を取得しています。

料金は、文字起こしプランが月額1,650円(税込・1アカウント・月払い・月2,100分)で、このプランにはAI要約は含まれません。AI要約込みはプロプラン4,950円/月、チームプラン6,600円/月(いずれも税込)です。法人プランは11アカウントからの見積りで、SAML/OIDC対応のSSO、IPアドレス制限、監査ログ、請求書対応が公式に記載されています。

教育機関の導入事例として、学校法人青山学院と学校法人追手門学院が公式サイトに掲載されています(どの部門・会議で使われているかは事例ページをご確認ください)。データの扱いが公式に明記されている点で、比較候補の一つになります。

Otolio(旧スマート書記)(エピックベース株式会社)

議事録作成に特化した国産サービスで、公式サイト上でサービス名が「スマート書記」から「Otolio(オトリオ)」に変更されています。東京リージョンを基本とした国内データセンターの利用、ISO/IEC 27001の取得、多要素認証・IPアドレス制限・SAML認証(オプション)が公式に記載され、「お客様の許可なく機械学習は行わない」と明記されています。

料金は問い合わせ制です。公式サイトには「利用料金は初期費用とAIクレジットで構成」「人数課金ではない」とあり、会議量に応じた提案になります。無料トライアルは14日間です。教育機関の事例として、学校法人共済学院 日本保健医療大学の導入事例が掲載されています。

人数課金でない料金体系なので、参加人数が多い会議を少数の事務担当者が運用する場合は、見積りを取って比較する価値があります。

AmiVoice ScribeAssist(株式会社アドバンスト・メディア)

音声認識AmiVoiceを使ったスタンドアローン型の議事録ツールです。公式サイトによると、PC内で動作し、インターネット接続なしでも利用でき(LGWAN環境も可)、クラウド要約を使う場合も音声データや要約結果はクラウド上に保存されないとされています。ISO/IEC 27001:2022とプライバシーマークを取得しています。

料金はオープン価格(問い合わせ制)で、基本料金+ライセンス料金の個別見積り。AI要約の利用料はライセンス料金に含まれます。無料トライアルは14日間です。公式の導入事例には国立大学法人大分大学(総務部)があります。

音声を学外のクラウドに送らない運用(オフラインでの文字起こしに限定し、クラウド要約を使わない)を求める会議では、候補の一つになります。

Notta(Notta株式会社)

多言語対応の文字起こしサービスです。公式の料金ページによると、無料プランがあり、プレミアムプランは年間プラン14,220円/年(月額換算1,185円、税込)、ビジネスプランは年払いで2,508円/月(アカウント単位)です。学生・教育関係者向けに50%OFFの記載があります。無料トライアルは3日間です。Teams・Zoom・Google Meetとの連携、SSO、ISO 27001とSOC 2 Type IIの取得が公式に記載されています。

一方で、公式のセキュリティページでは「バックアップデータを国内のデータセンターで保存」とあるものの、本番データの保存場所は明記されておらず、入力データをAI学習に使わない旨の明記も確認できませんでした。大学で使う場合は、この2点を営業担当者に文書で確認することをおすすめします。

Notta 公式サイトで料金・無料プランを確認する → PR

toruno(株式会社リコー)

リコーが提供する文字起こしサービスです。個人向けの toruno パーソナルが月額1,650円(税込・月10時間込み)、法人向けの toruno ビジネスは月100時間プランが28,500円/月(税抜)、AI要約付きは月30時間プランが27,000円/月(税抜)からです。無料プランがあり、無料トライアルは21日間です。

公式サイトには、2要素認証・IPアドレス制限・会議ログの閲覧/編集権限管理と、AI学習に利用されないデータ処理が明記されています。文字起こしにはAmiVoice(日本語)とAzure AI Speech、要約にはAmazon Bedrockが使われ、学習目的に利用されない旨の記載があります。ISMSの取得やデータ保管場所はサイト本文では確認できませんでした。公式の導入事例に大学・学校法人はありません。

LINE WORKS AiNote(LINE WORKS株式会社)

旧CLOVA Noteの後継サービスです。チームプランが年額契約時19,800円/月(税抜、月6,000分、ユーザー数無制限)で、無料プランと30日間の無料トライアルがあります。ISO/IEC 27001・27017・27018・27701、SOC2/SOC3の取得が公式に記載されています。

有償プランでは文字起こし内容をAIの学習データとして利用しないとされていますが、フリープランは音声データをサービス改善に利用する場合があると明記されています。大学の会議で評価する場合は、トライアルの利用条件(データの扱い)を確認したうえで行ってください。データ所在はLINE WORKS Privacy Centerの「日本国内のデータセンターにて保存・管理」に基づきます。公式の導入事例に大学・学校法人はありません。

Microsoft Teams 文字起こし/Copilot要約

Teamsの会議トランスクリプト(文字起こし)は標準機能で、管理者の会議ポリシー(既定オン)で制御します。Microsoft 365 Education A1/A3/A5 にTeamsが含まれるため、既存の契約と管理者設定で利用可能なら、追加ライセンスなしで文字起こしを試せる場合があります。ライブ翻訳文字起こしのみTeams Premiumが必要です。

Copilotによる会議要約(インテリジェント要約)は、Microsoft 365 Copilotのアドオンライセンス(教育機関はA3/A5前提、13歳以上)またはTeams Premiumが必要です。一般法人向けの公開価格はCopilotが4,497円/ユーザー/月相当(年払い)で、教育機関向け価格は公式ページに掲載されていません。

データはテナントに関連付けられた地理的領域内に保存され(日本のデータ所在地をサポート)、Copilotのプロンプト・応答はLLMの学習に使用されない旨が公式に明記されています。

Zoom AI Companion

ミーティング要約は、対象の有料Zoom Workplaceプラン(Pro以上)のライセンスユーザーが追加費用なしで使えると公式に明記されています。教育機関向けのZoom Workplace for Educationでも同様です。2026年時点で製品ページは「ZoomMate」ブランドに移行中で、無料のZoomMateベーシック(主催ミーティング月3回までの要約など)と有料ライセンスの2層になっています。

顧客の音声・映像・チャット等をAIモデルの学習に使用しない旨が公式に明記されていますが、ミーティング要約の処理は米国のデータセンター内で行われます。米国での処理が学内の基準上許容されるかを確認してから使ってください。詳しくはZoom AI Companionを大学の会議で使う前の確認点にまとめています。

Google Meet Geminiメモ/文字起こし

Meetの自動メモ生成(「Gemini にメモを取ってもらう」)は、Google AI Pro for Educationアドオン(18歳以上が要件、1,695円/ユーザー/月・1年契約)で利用できます。Education Plusで利用できるかは、契約前にGoogleの営業窓口に確認してください。Education Fundamentalsでは自動メモ生成・文字起こしとも非対応です。

Workspaceのコンテンツは、許可なくドメイン外で生成AIモデルのトレーニングに使用されない旨が公式に明記されています。会議メモは主催者のGoogleドライブに保存され、管理者が自動メモ生成の有効/無効を制御できます。

Notion AI ミーティングノート(Notion Labs, Inc.)

Notionのビジネス/エンタープライズプランに含まれる会議の文字起こし・要約機能です(2025年5月の料金改定でAI機能が同梱。フリー/プラスは制限付きの体験版)。会議ツールにボットとして参加するのではなく、デスクトップアプリがシステム音声を取り込む方式のため、Teams・Zoom・Google Meetの会議も対面会議も同じ操作で記録でき、文字起こしと要約はそのままNotionのページに保存されます(ブラウザ版はマイク音声のみ)。日本語の文字起こしに対応していますが、話者ラベルは公式ヘルプ英語版で英語のみと記載されています。

公式に「NotionとAIサブプロセッサーは既定でユーザーデータをモデルの学習に使用しない」と明記され、音声は処理後に削除、文字起こしはページの権限を継承します。データ保存先は既定で米国、エンタープライズでは東京・大阪などを選択できます(AI処理はリージョン外で行われる場合ありと公式に記載)。ワークスペース管理者が機能を無効化したり、参加者への同意メッセージを強制したりできます。利用上限は1ユーザー1日10時間。

既にNotionを部署や全学で使っている大学では、議事録を会議ページに直接残せるため、専用サービスを別に契約するかどうかの比較対象になります。教育機関向けのプラス無料プランでミーティングノートが使えるかは公式に記載がないため、契約窓口に確認してください。

選び方:大学の担当者が確認する順番

  1. 会議の区分を決める:学外のクラウドに音声を送らない運用が必要な会議があるか。あるなら ScribeAssist のようなスタンドアローン型を別枠で検討する
  2. 既存の会議ツールの機能を確認する:Teams・Zoom・Meetを契約しているなら、契約エディションと管理者設定で利用できる機能を確認する。情報システム部門などの承認を得たうえで、模擬音声や個人情報を含まない会議で評価する
  3. データの扱いを文書で確認する:国内保管と学習利用の条件が公式に明記されているか(Rimo Voice は国内保管・全プラン学習なし、Otolio は国内保管・許可なく機械学習しない旨をそれぞれ明記。Notta は明記が確認できず要確認)
  4. 料金体系を会議の実態に合わせる:担当者数が少なく会議が多いなら人数課金でない体系(Otolio)や利用時間枠別の月額プラン(toruno ビジネス)、担当者ごとに使うならアカウント課金(Rimo Voice、Notta)が比較しやすい
  5. 正式な議事録への転記・確認・承認の手順を決める:AIの出力をそのまま正式議事録にせず、従来の確認フローで確定する。学内ルールの作り方は議事録AIの学内利用ガイドラインの作り方を参照

よくある質問

Q. 無料で試せるものはありますか? A. 無料プラン・無料トライアルの有無と日数は比較表をご覧ください。無料プランは有償プランとデータの扱いが異なる場合があります(AiNoteのフリープランは音声データをサービス改善に利用する場合があると明記)。詳しくは無料で使える議事録AIの選び方にまとめています。

Q. 教授会の音声を外部サービスに送って問題ありませんか? A. 学内の生成AI利用指針と個人情報保護規程によります。手順は教授会の議事録をAIで作る手順と注意点にまとめています。

まとめ

データの扱いの条件で候補を分け、契約・運用条件を確認し、正式議事録への転記手順を決める——この順で進めると、大学の議事録AI選定は整理できます。各サービスの公式情報は比較表と出典一覧から再確認できます。

比較表

表示するサービス

全10件(名前順・順位ではありません)

※ 表は横にスクロールできます。

AmiVoice ScribeAssist、Google Meet Geminiメモ/文字起こし、LINE WORKS AiNote、Microsoft Teams 文字起こし/Copilot要約、Notion AI ミーティングノート、Notta、Otolio(旧スマート書記)、Rimo Voice、toruno、Zoom AI Companionの比較(公式情報に基づく。「確認中」は公式サイトで確認できていない項目)
項目 AmiVoice ScribeAssist 株式会社アドバンスト・メディア Google Meet Geminiメモ/文字起こし Google LLC LINE WORKS AiNote LINE WORKS株式会社 Microsoft Teams 文字起こし/Copilot要約 Microsoft Notion AI ミーティングノート Notion Labs, Inc. Notta Notta株式会社 Otolio(旧スマート書記) エピックベース株式会社 Rimo Voice Rimo合同会社 toruno 株式会社リコー Zoom AI Companion Zoom Communications, Inc.
基本情報
料金(月額換算)要問い合わせ(オープン価格・個別見積り)Education Plus または Google AI Pro for Education(1,695円/ユーザー/月・年契約)月額 19,800円〜文字起こしはTeams標準機能。Copilot要約は別途ライセンスビジネス 3,150円/ユーザー/月〜に含まれる(年払い換算。フリー/プラスは制限付きの体験版)月額換算 1,185円〜(年間プラン・税込。無料プランあり)要問い合わせ(人数課金ではなく初期費用+AIクレジット)月額 1,650円〜月額 1,650円〜有料Zoomプランに追加費用なしで含まれる
種類専用サービス会議ツール標準機能専用サービス会議ツール標準機能情報共有ツール内蔵機能専用サービス専用サービス専用サービス専用サービス会議ツール標準機能
対象の設置形態汎用ソフトウェア(設置形態別の対象は公式明記なし)教育機関向け提供あり(対象エディション・機能条件による)汎用サービス(設置形態別の対象は公式明記なし)汎用の会議機能(利用可能なライセンス・管理設定による)汎用機能(対象プランの利用条件あり)汎用サービス(設置形態別の対象は公式明記なし)汎用サービス(設置形態別の対象は公式明記なし)汎用サービス(設置形態別の対象は公式明記なし)汎用サービス(設置形態別の対象は公式明記なし)教育機関向け案内あり(設置形態の公式明記なし)
データ保存場所確認中確認中日本国内テナントの地理的領域(日本のデータ所在地に対応)米国(エンタープライズは東京・大阪・EU等を選択可。AI処理はリージョン外で行われる場合あり)確認中日本国内日本国内確認中米国
機能・対応
Teams対応 対応該当なし対応対応対応対応対応対応対応該当なし
Zoom対応 対応該当なし対応該当なし対応対応対応対応対応対応
Google Meet対応 対応対応対応該当なし対応対応対応対応対応該当なし
日本語対応 対応対応対応対応対応対応対応対応対応対応
AI要約 対応対応対応対応対応対応対応対応対応対応
AI学習に使わない明記 確認中対応確認中対応対応確認中確認中対応対応対応
ネット接続なしで利用可 対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応非対応
契約・導入実績
無料プラン 確認中該当なしあり該当なしありあり確認中確認中ありあり
無料トライアル あり該当なしあり該当なし該当なしありありありあり該当なし
法人契約 対応対応対応対応対応対応対応対応対応対応
SSO 確認中該当なし対応該当なし対応対応対応対応確認中該当なし
大学・学校法人の公式導入事例 あり該当なしなし該当なしありなしありありなし該当なし
自治体・教育委員会の公式導入事例 あり該当なしなし該当なし確認中ありありありなし該当なし

○=公式サイトの記載で確認できた ×=公式に非対応(または無し)と確認できた ? 確認中=公式サイトに明記がない(非対応とは限りません) — 該当なし=その種類のサービスには当てはまらない項目。事例の行は「公式サイトに事例掲載があるか」で、利用実績の有無ではありません。確認日は記事末尾の出典一覧。「確認中」の項目は導入チェックリストでベンダーへの確認項目として書き出せます。

出典・参考情報

導入や学内ルール作りの支援(運営会社・初回相談は無料)は導入相談のページをご覧ください。